アンティーク腕時計専門店|アドヴィンテージ - advintage -



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Monthly theme: Stay Gold.
2019.11.09 Saturday | category: Theme

 


寒暖差が大きくなり、少しずつ着る洋服に厚みが増す季節。ドレスウォッチの季節。

もともと乾燥した気候であまり汗をかかないヨーロッパでは、夏場でもジャケットを羽織ることもしばしば。汗だくになる季節は終わり、ようやくドレスウォッチの出番です。

いわゆるドレスウォッチに特に多いのが、ゴールドケース。その暖かい輝きはニットやツイード、カシミアといった冬場の生地と相性が抜群。中でも英国の腕時計は9金無垢のゴールドケースを用いたものが多く、奥ゆかしい文字盤デザインとも相まってこれからの季節に欠かせない存在だと思います。

ヴィンテージ特有の上品で嫌味のないゴールド。着けるとちょっと背伸びするような心地よい緊張感は、自分自身に年季が入っても変わらない特別な体験。今月のテーマ "Stay Gold" は、そんなゴールドウォッチの良い副作用にも着目しています。是非。



| advintage | 12:31 | - | - |


Monthly theme: The Art of Aging.
2019.10.02 Wednesday | category: Theme


今月のテーマは、advintageの秋の風物詩にもなってきた、"The Art of Aging"。作為のない、時の流れと偶然が作り出す芸術的な文字盤にフォーカス。

ヴィンテージデニムの美しい褪色、襤褸の芸術的なほつれなどともリンクする美意識。この美意識こそが、元は大量生産品である腕時計を一点物たらしめている要素なのですが、実は日本人が世界にインフォームしたということはあまり知られていないかもしれません。

ヴィンテージデニムの色落ちの奥深さが日本からの逆輸入を通して米国で人気を博したのと同様、文字盤の日焼けや経年変化の美しさも日本人発と言われています。自然の変化に美を見出す我々の国民性がそうした特殊な美意識を生むのかもしれませんが、これによって欧米を含むヴィンテージウォッチ市場も一変しました。

そもそも欧米では昔から、腕時計のオーバーホールの際、汚れた文字盤も交換したりリフィニッシュして綺麗に直したりすることも修理の一環として行われていましたが、現在世界のヴィンテージウォッチ市場では、それは価値を貶めてしまう行為として一般的な認知されましたし、極端に日焼けが進行したものは「トロピカルダイヤル」と呼ばれ珍重されています。

ひとつひとつの腕時計は、当時大量に生産されていましたが、それらが現在までたどり着くまでには様々な異なる背景が存在します。今回セレクトした腕時計たちは、まるで一人一人の人間のように、非常に表情豊かです。ぜひこの機会にその奇跡的な芸術をお楽しみください。



| advintage | 13:38 | - | - |


Review theme....."Nuance of Black"
2019.09.26 Thursday | category: Theme

 


Nuance of Black.
「黒の陰影」というテーマで望んだ今月。数多くの黒文字盤の腕時計を展示しましたが、それらはどれひとつとして一様に黒ではありません。仕上げの違い、重ねてきた年月と環境の違い、さまざまな違いがそれぞれ異なる陰影を形作っているとういことが表現できればと思い、このテーマを選びました。

特にブラックミラーダイヤルはインデックスとのコントラストを強め、また光沢をもって仕上げることで光源の少ないシーンでも視認性を確保するという目的を持ちながら、そのシックで美しいルックスから「用の美」の代名詞として高い人気を誇ります。白文字盤に比べて製造数が少ないというのもあり、そうした希少性も黒文字盤の特殊性を強調しているように見えます。

 

 

 

 

 


〈ユニバーサル・ジュネーブ〉の手掛けたロングカーヴェックス。ギルトフィニッシュの黒文字盤に描かれる繊細なシルバーのバーインデックス。この美しい文字盤デザインはドレスウォッチにこそ相応しい。これがブラックダイヤルの原点であり、ミリタリーの黒文字盤はあくまで派生だということを教えてくれます。

 

 

 

 

 


ミドーが手掛けた〈ウエストエンド・ウォッチカンパニー〉の貴重なセクターダイヤルモデル。夜光ではなく、ゴールドライティングのインデックスの黒文字盤は、ミリタリーよりもむしろドレッシーな雰囲気。不意に光が当たってキラリと光る都会的な輝き、暗がりでぼうっと浮かび上がる物憂げな輝き。そのどれもがノーブルで美しい腕元の光景。

 

 

 

 

 

 


無銘ながらステップベゼルのレクタングルケースやブラックミラーダイヤルを採用した極めてまれな腕時計。1940年代、フランス製。グラフィカルな文字盤デザインも含め、全体にアール・デコの様式美を纏った一本。ニューオールドストック。


次月には新たなテーマで商品ラインナップも一新します。そちらもぜひご期待ください。



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"Unique Lug-style".....Case Study.
2019.08.23 Friday | category: Theme

今月のテーマ “Unique Lug-style” 。

1940年代のデコラティブで遊び心のあるラグデザインが中心です。

 


ユニークラグの筆頭、フレキシブルラグ。別名、スウィベルラグ。ただラグが可動式になっているだけで、特別な効能はありません。フィット感が良くなるかどうかは、もはや気分。

無駄なデザインほど愛おしい。これに尽きます。

 

 

 

 

 

こちらの大小対の金無垢時計は、ティアドロップと呼ばれる水滴のようなラグデザインがエレガント。左の〈トレベックス〉はどちらかというとホーンラグに近い形状ですが、溝を設けて重厚かつ繊細な表情を演出。

ちなみにこのトレベックスは35mmのラージケース。メンズサイズながら28mmのワインガルテンスはかなり小ぶりですが、ラグのボリューム感によって存在感の幅は広め。

 

 

 

 

 


こちらは特にデコラティブとかファンシーとかいう形容詞で語られるラグスタイル。陰影がくっきりと表れるシルエットの美しさに目を奪われる。

ケースは小振りでも、ラグにデザイン性とボリュームがある腕時計は、単なる普通のラージケースよりも圧倒的に存在感があります。断然オシャレだし、何より現行品ではなくヴィンテージウォッチを選ぶのなら、この魅力を味わわずしてなんとする。

この両者、いずれもウォータープルーフ仕様でこれからの夏本番に持ってこい。

 

 

 

 


ウサギの耳のような独創的なラグデザインを持つロンジン。やや大ぶりな9金無垢のボディも丸みを帯び、しっかりとした厚みもとられた柏餅みたいな独特のフォルム。

当時の英国市場向けに企画された個体で、ケースを手掛けたE.B.E社は他にもフレキシブルラグやオイスターケースに似たハーメティックケースなどユニークなものを作っていたことでも知られています。

 

 

 

 

 


〈オーガスト・レイモンド〉が手がけたこちらの1940年代の腕時計。この時代のラグデザインには、現代ではほとんど失われてしまった旧い加工技術が用いられているものがいくつかあります。

 

特にこちらのような、曲線を描くラグの流線型に沿って、平面に削っていく技術。今では高級腕時計にしか見られないような高等技術が、当たり前のように用いられている。それがヴィンテージの大きな魅力でもあります。

 

 

 


先ほどとは打って変わって、流線型ではなく直線と平面のみで構成された非常にユニークなケース。防水ケースの権威〈フランソワ・ボーゲル〉が手がけたもので、どの角度から見ても面の陰影が表れる奥行きのあるデザイン。重厚感が持ち味のユニークケースです。



| advintage | 01:20 | - | - |


Monthly Collection Theme: "Unique Lug Style"
2019.08.01 Thursday | category: Theme

現在ロンドンに来ています。出張中ですが、月が変わったのでテーマとそれに伴う20本のセレクションを更新しました。

今月のテーマは少々とっつきにくい内容かもしれません。

「ユニークラグ・スタイル」

まず「ラグ」とは?から始めなければいけないかもしれませんが、腕時計には必ずある、ベルトを固定するために設置されたツノのような形状のものが代表的ですが、上下にある2本のラグの間にバネ棒等でベルトを固定する、アレです。

個人的な話ですが、僕はこのラグデザインに非常にこだわりがあります。正直僕が持っている私物のヴィンテージウォッチは2、3本しかないのですが、全部30mm以下の小振りなケースに、奇抜なラグデザインという組み合わせ。とにかくヘンなラグデザインが大好物。

実はラグは腕時計全体の印象を左右する重要な部分でもあります。腕時計を人に例えると、文字盤が顔ならラグデザインは髪型、ヘアスタイルだと思います。四角四面の七三分けばかりじゃつまらない。ショートカットやロングヘア、くるくるウェービーヘアにリーゼント、そしてスキンヘッドも。人のヘアスタイルはとにかく様々ですが、腕時計のラグデザインもいろんなスタイルと楽しみ方があることをご紹介できればと思います。

いままでユニークケースというテーマでも取り扱うこともありましたが、今回はラグだけに焦点を当てる、文字通り尖ったテーマ。何卒お付き合いください。


 



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