アンティーク腕時計専門店|アドヴィンテージ - advintage -



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Monthly Collection Theme: "Summer Dress"
2019.07.02 Tuesday | category: Theme

酷暑。汗だくで歩き回ったり、湿度と不快指数の高い満員電車に長時間閉じ込められたり、これはもうスポーツそのもの。

 

前回は敢えてそんな厳しい日本の夏に立ち向かう、タフなヴィンテージウォッチをご紹介しました。今月は逆に、「そんな厳しい日本の夏、どうやってドレスウォッチを楽しんでいこうか」という視点からアイテムをセレクトします。テーマは「真夏のドレス」。

 

もちろんある程度防水性や防塵性を確保したものが中心になりますが、薄着の腕に躍動感を生むユニークな文字盤デザイン、元来強い日差しによる日焼け対策でもあった美しいポーセリンダイヤルの腕時計など、夏にふさわしい爽やかなデザイン性を持つアイテムが目玉です。

 

汗の滴る夏、それでも涼やかにクラシックを纏う。そんな粋を求めて。

 

 



| advintage | 07:01 | - | - |


The summer's just getting started.
2019.06.29 Saturday | category: Theme

サマーウォッチ2019、総括。
 


advintageの得意分野ではありませんが、ミリタリーウォッチも各国あります。特に陸軍支給の腕時計は、堅牢でタフな設計が魅力的です。

定番の黒文字盤も良いですが、味のあるホワイトダイヤルは真夏の太陽によく似合う。

 

 

 

 

 


個人的に、真夏は白文字盤が好き。真っ白じゃなくて、ほのかに日焼けして色付いたくらいならなお良し。いずれも第二次大戦中〜直後に製造されているためか、ミリタリーウォッチ的なデザイン性の濃い腕時計たち。無骨なSSケースも表情があって味わい深い。

 

 

 

 

 


シングルのステップドベゼル。その重厚感はもはや官能的ですらあります。ユニークケースの代表格として知られるステップドベゼルですが、その多くは堅牢な防水ケース。

持ち前の武骨なルックスも相まって、夏場露わになることの多い腕元を飾るにふさわしいアイテムと言えます。重ねたバングルやブレスとの相性も◎。

 

 

 

 

 


マルチステップドベゼル。シングルに比べ明らかに手の込んだその造形は、繊細さを含んだ凝縮感を放ちます。

1940年代当時、非常に硬いステンレススチールを自在に削る技術は、新型の工作機械を導入できた一部のメーカーに限られていました。だからこそ、オールステンレススチールのステップドケースは固有の価値があるのです。

 

 

 

 

 


対の腕時計、黒文字盤。

1930年代、英国領インド政府におけるシヴィルサーヴァント、つまり公務員向けに支給されていた〈ウエストエンド・ウォッチカンパニー〉の腕時計。ミリタリーユースも考慮され、防水性・防塵性の高いツーピースケースは堅牢そのもの。

特に面白いのは、本家作だけでなく他社製の個体も存在している点。写真左は〈ミドー〉が手掛けたオートマティックモデルで、「マルチフォート」のネームも見られます。夜光の有無で異なるものの、セクターダイヤルやアラビア数字のフォントはかなり本家に寄せてますね。

 

 

 

 

 


対の腕時計、白文字盤。

左がミドー製のウエストエンドで、今度は夜光の有無が逆。普遍的なミリタリーデザインを共有しつつ、それぞれオリジナリティのある針やケースデザインが光ります。

ちなみにラウンド型のウエストエンドは、1930年代のレアな初期モデルにしかない特徴。アラビア数字もソリッドな書体が使われていて、後期型よりも断然カッコいい。と個人的に思います。



| advintage | 22:27 | - | - |


Monthly Collection Theme: "Summer Watch 2019"
2019.06.08 Saturday | category: Theme

観測史上初という言葉に慣れきってしまった感のある昨今。しっかりと感じていないと忘れそうになる季節感。

今月のテーマは、毎年恒例となってきました、「サマーウォッチ2019」。今年で三年目。

これから真夏日、猛暑日という、ヴィンテージウォッチが作られていた時代では想定外とも言えるタフな日々が続きます。毎年この時期はクォーツで凌いでいる人も多いと思いますが、できたら夏もヴィンテージでいきたい。そんな人のためのテーマです。かといって、advintageのセレクトは1940年代前後のクラシックがメイン。安易にダイバーズウォッチで間に合わせる気はありません。

ウェブサイトのコレクションページ20本も一新しています。夏場は黒文字盤もいいけど、爽やかなホワイトダイヤルがおすすめ、トレ・タケ、ステップドベゼル多めのラインナップになっています。是非。



| advintage | 17:07 | - | - |


SMITHS, another profile.
2019.05.17 Friday | category: Theme

今回のテーマ、”SMITHS, please!”。

その魅力を、今回はちょっと変わった切り口でご紹介します。


◾️最高級のエクスプローラーモデル

スミスの腕時計の多くは、英国国内の企業から従業員に対し、永年勤続記念に贈るケースが多かったことは有名です。様々な企業がこうしたプレゼンテーションウォッチの慣習を持っていましたが、特にその名をしばしば見る企業として〈ブリティッシュ・レイルウェイズ〉や〈インペリアル・ケミカル・インダストリーズ〉などが挙げられます。

最も多いのが、金無垢の非防水モデル、つまりドレスウォッチラインでしたが、中でも自動車関連企業は景気が良かったのか、金無垢のスクリューバックケースを採用した贅沢なハイエンドラインを贈っていました。

ケースはご存知デニソン社製のアクアタイトケース。金無垢のボディはふくよかなシルエットと上品で柔らかな輝きを持ち、ずっしりとした重量感が魅力。実は金無垢の防水ケースというジャンル自体、オメガをはじめとするビッグブランドにほとんど限られていたので、まさにデニソン社の金無垢アクアタイトケースは極めて重要な存在なのです。
 

 


▲英国の老舗高級車メーカー〈ブリストル・カーズ〉と、その関連企業で航空機エンジン部門の〈ブリストル・シドレー〉による贈呈品。太っ腹です。


◾️スミスの愛した文字盤

スミスは、そのベストセラーモデル「デラックス」を発表した1952年から、晩年となる1960年代後半まで、長きにわたって使い続けた文字盤デザインがあります。アラビア数字と楔形インデックスを交互に配し、ミニッツインデックスをその内側に置くスタイルがそれです。

まさに、スミスが愛した文字盤。このデザインはミッドセンチュリーデザイン特有のボリューム感を持ちながら、アール・デコを彷彿とさせるクラシックなテイストが差し込まれたユニークなタッチ。ツートーンダイヤルも一般的には1950年代以前のトレンドであり、それが凝縮感のあるハンサムなルックスを生んでいるのです。

 


▲スミス名義以外に、他社名義の別注アイテムにも使われるこの文字盤。ディテールに微妙な差異があるのも味わい深いポイント。


◾️対の腕時計

そして特にスペシャリティの高いモデルがこちら。ガラードが別注した対の腕時計で、どちらも裏蓋に刻印を持たない、数少ない正規販売で流通した個体です。

 

 


見ての通り、非常にデザイン性の近い両者ですが、見事に役割分担をしています。左はインデックス、針に夜光塗料を伴い、堅牢なアクアタイトケースを採用したスポーツ・ミリタリーモデルに対して、右はアップライトインデックスにブルースチール針、スナップバックケースという典型的なドレスウォッチ。


金無垢ケースという共通項を持ち、メインテーマはドレス。しかし方向性は異なる対の腕時計。シーンに合わせて使い分けることの美学を体現しています。


◾️初期の別注モデル

1947年に英国で初めて腕時計ムーブメントの本格的な国産化に成功したスミス。いわば"MADE IN ENGLAND"という「称号」を持つスミスの腕時計には、当初から国内のジュエラーも各社熱い視線を送っていたようです。

控えめなアラビア数字やミニッツトラック、上質なブルースチールの時分針など、素朴ながらプリミティブな魅力に溢れた文字盤デザインに、デニソンケース。このフォーマットに自社ブランドを冠した別注品のオファーが、国内の宝飾品店を中心に多く寄せられていました。

 


▲左から、〈ジェームズ・ウォーカー〉、〈トーマス・ラッセル〉、〈J.W.ベンソン〉、そしてスミスのオリジナル。いずれも1947年〜1950年に製造された初期モデルです。リリース直後から別注に対応していたスミスも流石というべきか、すごい。



| advintage | 00:59 | - | - |


Monthly Collection Theme: "SMITHS, please!"
2019.05.06 Monday | category: Theme

英国のウォッチブランド〈スミス〉。最近はadvintageを知っていただくきっかけになっていることも多いかもしれません。僕がスミスに出会ったのは、イギリスに買い付けに行くようになって2回目の頃だったと思います。

当時僕自身はまだ今ほどヴィンテージウォッチを無数に見ていたわけではなく、コンセプトもあまり定まっていない頃でした。イギリス、ドイツ、フランスと三ヶ国を回っていて、一番心惹かれたのが金無垢の腕時計でした。それが一番多く手に入るのがイギリス、中でもスミスというブランドは、デザインがユニークで存在感がある、当時の僕にものすごく訴えかけてくるものがありました。

ベースはクラシック、でもクラシックという枠に収まらない世界観。古いのに新しい、そんなイメージ。

さらに、英国で初めて腕時計を国産化して、エベレストにも登ったのに、今では存在しないブランド。日本でいうセイコーのような確固たる実績があるのに、一般的にはそれほど知られていない。もうこれだけで僕の興味を引くには十分な存在でした。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、advintageはブランド推しはそれほど好きじゃないし、スミス専門のお店でもありません。でもスミスはadvintageのセレクトの基準というか、コンセプトを最もわかりやすく体現するブランドだと思います。

それなのに、今までほとんど特集という特集をしてきませんでした。渋谷の実店舗には並んでいるのですが、特にウェブ上やインスタグラムでまとめてご紹介するということはほとんどありませんでした。

というわけで今月のテーマは、”SMITHS, please!”。文字通り、advintageのヴィンテージウォッチのセレクトを最も体現する英国ブランド〈スミス〉が主役です。ドレスウォッチが中心のスミスですが、エベレスト初登頂で知られるエドモンド・ヒラリー卿の愛機、アクアタイトケースを採用したタフモデルもラインナップ。またスミスが英国の宝飾品店から別注を受けて製造した、毛色の異なるモデルにも注目です。

 

"Collection"ページに掲載する20点も一新しました。是非。


 



| advintage | 01:25 | - | - |

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