アンティーク腕時計専門店|アドヴィンテージ - advintage -



JOURNAL

|Search
11

Instagram


|New Entry

|Category

|Archives



"Unique Lug-style".....Case Study.
2019.08.23 Friday | category: Theme

今月のテーマ “Unique Lug-style” 。

1940年代のデコラティブで遊び心のあるラグデザインが中心です。

 


ユニークラグの筆頭、フレキシブルラグ。別名、スウィベルラグ。ただラグが可動式になっているだけで、特別な効能はありません。フィット感が良くなるかどうかは、もはや気分。

無駄なデザインほど愛おしい。これに尽きます。

 

 

 

 

 

こちらの大小対の金無垢時計は、ティアドロップと呼ばれる水滴のようなラグデザインがエレガント。左の〈トレベックス〉はどちらかというとホーンラグに近い形状ですが、溝を設けて重厚かつ繊細な表情を演出。

ちなみにこのトレベックスは35mmのラージケース。メンズサイズながら28mmのワインガルテンスはかなり小ぶりですが、ラグのボリューム感によって存在感の幅は広め。

 

 

 

 

 


こちらは特にデコラティブとかファンシーとかいう形容詞で語られるラグスタイル。陰影がくっきりと表れるシルエットの美しさに目を奪われる。

ケースは小振りでも、ラグにデザイン性とボリュームがある腕時計は、単なる普通のラージケースよりも圧倒的に存在感があります。断然オシャレだし、何より現行品ではなくヴィンテージウォッチを選ぶのなら、この魅力を味わわずしてなんとする。

この両者、いずれもウォータープルーフ仕様でこれからの夏本番に持ってこい。

 

 

 

 


ウサギの耳のような独創的なラグデザインを持つロンジン。やや大ぶりな9金無垢のボディも丸みを帯び、しっかりとした厚みもとられた柏餅みたいな独特のフォルム。

当時の英国市場向けに企画された個体で、ケースを手掛けたE.B.E社は他にもフレキシブルラグやオイスターケースに似たハーメティックケースなどユニークなものを作っていたことでも知られています。

 

 

 

 

 


〈オーガスト・レイモンド〉が手がけたこちらの1940年代の腕時計。この時代のラグデザインには、現代ではほとんど失われてしまった旧い加工技術が用いられているものがいくつかあります。

 

特にこちらのような、曲線を描くラグの流線型に沿って、平面に削っていく技術。今では高級腕時計にしか見られないような高等技術が、当たり前のように用いられている。それがヴィンテージの大きな魅力でもあります。

 

 

 


先ほどとは打って変わって、流線型ではなく直線と平面のみで構成された非常にユニークなケース。防水ケースの権威〈フランソワ・ボーゲル〉が手がけたもので、どの角度から見ても面の陰影が表れる奥行きのあるデザイン。重厚感が持ち味のユニークケースです。



| advintage | 01:20 | - | - |


Monthly Collection Theme: "Unique Lug Style"
2019.08.01 Thursday | category: Theme

現在ロンドンに来ています。出張中ですが、月が変わったのでテーマとそれに伴う20本のセレクションを更新しました。

今月のテーマは少々とっつきにくい内容かもしれません。

「ユニークラグ・スタイル」

まず「ラグ」とは?から始めなければいけないかもしれませんが、腕時計には必ずある、ベルトを固定するために設置されたツノのような形状のものが代表的ですが、上下にある2本のラグの間にバネ棒等でベルトを固定する、アレです。

個人的な話ですが、僕はこのラグデザインに非常にこだわりがあります。正直僕が持っている私物のヴィンテージウォッチは2、3本しかないのですが、全部30mm以下の小振りなケースに、奇抜なラグデザインという組み合わせ。とにかくヘンなラグデザインが大好物。

実はラグは腕時計全体の印象を左右する重要な部分でもあります。腕時計を人に例えると、文字盤が顔ならラグデザインは髪型、ヘアスタイルだと思います。四角四面の七三分けばかりじゃつまらない。ショートカットやロングヘア、くるくるウェービーヘアにリーゼント、そしてスキンヘッドも。人のヘアスタイルはとにかく様々ですが、腕時計のラグデザインもいろんなスタイルと楽しみ方があることをご紹介できればと思います。

いままでユニークケースというテーマでも取り扱うこともありましたが、今回はラグだけに焦点を当てる、文字通り尖ったテーマ。何卒お付き合いください。


 



| advintage | 02:11 | - | - |


Over cuff style.
2019.07.21 Sunday | category: Theme

袖の上から腕時計を装着するスタイルが定番化しつつあります。

以前は一部の洒落者の遊びというイメージでしたが、ここ最近はそこまでハードルは高くない雰囲気があります。

とはいえ、ある程度アイテムは選ぶ必要があると思います。ベルトの素材感やカラーリング、トップス、ジャケットなどは軽さを意識したチョイスが良いみたいです。

 


 

 



〈ワインガルテンス〉の腕時計。ティアドロップラグの存在感が小振りなボディに反比例して、オーバーカフ・スタイルに最適な一本。総じてドレスウォッチはこのスタイルに相性良し。

 

 

 

 

 


クッションシェイプの〈レコード〉の腕時計。軽さを出すならレザーベルトよりもナイロンベルト、それもNATOタイプではなくシングルの引き通しストラップが個人的にオススメ。

 

 

 

 

 

 



〈エテルナ〉のミリタリーテイストが薫る少し無骨めな腕時計。ジェームズ・ボンドカラーのグレーストライプで辛口のアクセントに。

 

 

 

 

 



ステンレススチール製のバングル型ベルトも、古くて新しい旬のアイテム。カジュアルに緩く着けても、スタイリッシュにオーバーカーフでも。

ボディに大きめのパンチングホールが連なるトロピック・スタイルは、1940年代頃から続く意外にも古典的なデザインで、70年代にはダイバーズウォッチやレーシングウォッチに合わせる典型的なウォッチベルトとして知られています。



| advintage | 15:51 | - | - |


Monthly Collection Theme: "Summer Dress"
2019.07.02 Tuesday | category: Theme

酷暑。汗だくで歩き回ったり、湿度と不快指数の高い満員電車に長時間閉じ込められたり、これはもうスポーツそのもの。

 

前回は敢えてそんな厳しい日本の夏に立ち向かう、タフなヴィンテージウォッチをご紹介しました。今月は逆に、「そんな厳しい日本の夏、どうやってドレスウォッチを楽しんでいこうか」という視点からアイテムをセレクトします。テーマは「真夏のドレス」。

 

もちろんある程度防水性や防塵性を確保したものが中心になりますが、薄着の腕に躍動感を生むユニークな文字盤デザイン、元来強い日差しによる日焼け対策でもあった美しいポーセリンダイヤルの腕時計など、夏にふさわしい爽やかなデザイン性を持つアイテムが目玉です。

 

汗の滴る夏、それでも涼やかにクラシックを纏う。そんな粋を求めて。

 

 



| advintage | 07:01 | - | - |


The summer's just getting started.
2019.06.29 Saturday | category: Theme

サマーウォッチ2019、総括。
 


advintageの得意分野ではありませんが、ミリタリーウォッチも各国あります。特に陸軍支給の腕時計は、堅牢でタフな設計が魅力的です。

定番の黒文字盤も良いですが、味のあるホワイトダイヤルは真夏の太陽によく似合う。

 

 

 

 

 


個人的に、真夏は白文字盤が好き。真っ白じゃなくて、ほのかに日焼けして色付いたくらいならなお良し。いずれも第二次大戦中〜直後に製造されているためか、ミリタリーウォッチ的なデザイン性の濃い腕時計たち。無骨なSSケースも表情があって味わい深い。

 

 

 

 

 


シングルのステップドベゼル。その重厚感はもはや官能的ですらあります。ユニークケースの代表格として知られるステップドベゼルですが、その多くは堅牢な防水ケース。

持ち前の武骨なルックスも相まって、夏場露わになることの多い腕元を飾るにふさわしいアイテムと言えます。重ねたバングルやブレスとの相性も◎。

 

 

 

 

 


マルチステップドベゼル。シングルに比べ明らかに手の込んだその造形は、繊細さを含んだ凝縮感を放ちます。

1940年代当時、非常に硬いステンレススチールを自在に削る技術は、新型の工作機械を導入できた一部のメーカーに限られていました。だからこそ、オールステンレススチールのステップドケースは固有の価値があるのです。

 

 

 

 

 


対の腕時計、黒文字盤。

1930年代、英国領インド政府におけるシヴィルサーヴァント、つまり公務員向けに支給されていた〈ウエストエンド・ウォッチカンパニー〉の腕時計。ミリタリーユースも考慮され、防水性・防塵性の高いツーピースケースは堅牢そのもの。

特に面白いのは、本家作だけでなく他社製の個体も存在している点。写真左は〈ミドー〉が手掛けたオートマティックモデルで、「マルチフォート」のネームも見られます。夜光の有無で異なるものの、セクターダイヤルやアラビア数字のフォントはかなり本家に寄せてますね。

 

 

 

 

 


対の腕時計、白文字盤。

左がミドー製のウエストエンドで、今度は夜光の有無が逆。普遍的なミリタリーデザインを共有しつつ、それぞれオリジナリティのある針やケースデザインが光ります。

ちなみにラウンド型のウエストエンドは、1930年代のレアな初期モデルにしかない特徴。アラビア数字もソリッドな書体が使われていて、後期型よりも断然カッコいい。と個人的に思います。



| advintage | 22:27 | - | - |

Return to Top

 PAGE  [1]   OF  [24]  >>