アンティーク腕時計専門店|アドヴィンテージ - advintage -





Bamboo bracelets; Variation.
2018.02.12 Monday | category: Theme

一口にバンブーブレスレットといっても、実はさまざまなバリエーションがあります。

コマのデザインやひとつひとつの間隔の違い、アジャスターのスタイルなど、細かく見ていくとテイストが全く違ってくるのが面白くもあります。

 


最も有名なのが〈ボンクリップ〉のバンブーブレスレット。そのコマひとつひとつの加工技術や面取り仕上げのクオリティは群を抜きいています。

 

アンティーク 腕時計

 

 

バンブーブレスレットという極めてシンプルなデザインにもかかわらず、ボンクリップは一目でその違いが分かる。細部の構成要素それぞれの作りが良いからこそ、全体的なシルエットの美しさに波及していると言えます。


バンブーブレスレットは必ず対の2本から成っていて、折り返しパーツの部分で片方が折り返され、アジャスターで固定するという共通する構造があります。その折り返しパーツひとつ見ても、ボンクリップのそれはきちんと手の込んだ作りになっていて、折り返し部分も美しく見えるような工夫が見られます。

 

アンティーク 腕時計

 


ボンクリップと並んで作りの良さで知られるのが〈ゲイ・フレアー〉社。下がゲイ・フレアー社のバンブーブレスレットですが、ボンクリップ同様コマひとつひとつが肉厚で仕上がりも素晴らしく、折り返しパーツもきちんと作り込まれています。

 

アンティーク 腕時計

 


個人的に気になるのは、メイド・イン・フランスのバンブーブレスレット。年代は英国のボンクリップ等と同時代なのですが、デザイン性に独特のセンスが伺えるものが多いのが特徴です。特にコマのデザインが個性的なほか、二本爪アジャスターによってコマを噛ませる特殊な構造となっています。

 

アンティーク 腕時計

 

アンティーク 腕時計

 

アンティーク 腕時計

 


こちらの男女対のバンブーブレスレットもフランス製。デコラティブなモチーフが特徴的なアジャスターですが、実はこのモチーフが開閉のカギとなる実用性も備えているのが実に面白い。

 

アンティーク 腕時計

 

アンティーク 腕時計

 


こちらは英国製のもので、コマにストライプのラインが入る幾何学的なデザイン。ボンクリップと違い民生向けのため全体のサイズも短め、アジャスターは着脱の容易さを重視したボンクリップのスライドイン・スタイルではなく、二本爪による固定性重視の設計となっています。

 

アンティーク 腕時計

 

アンティーク 腕時計

 


最後にボンクリップからスペシャルを。一見すると通常のモデルと似ていますが、よく見るとアジャスターに加えてもうひとつ見慣れないパーツがあります。

 

アンティーク 腕時計

 

アンティーク 腕時計


 

実はこの2本、純正の追加アジャスターパーツが付属する特殊なモデルです。市場にもほとんど出てこない超希少品、しかもデッドストック。

 

アンティーク 腕時計


ボンクリップは元来ミリタリーウォッチ向けのため、上着の袖の上にも着用できるよう他のメーカーのものよりも長めに作られています。そのせいで女性や腕の細い方には大きすぎて合わないのですが、この追加アジャスターはサイズをより小さくできるので女性の方もカバーします。当然ながら、サイズを大きくすることも可能。

 

 

シンプルながら奥深いバンブーブレスレットの世界。是非今月の渋谷店で触れてみて下さい。

 

アンティーク 腕時計

 



| advintage | 00:16 | - | - |


Bamboo bracelets as culture.
2018.02.04 Sunday | category: Theme

アンティーク 腕時計

 


1920年代末の英国で、突如としてバンブーブレスレットと呼ばれる独特のシェイプを持つステンレススチール製のブレスレットが登場します。

主に直線で構成されるその幾何学的なデザインは、明らかに1920年代半ばに隆盛したアール・デコの影響を受けています。言うまでもなくアール・デコのコンセプトは大量生産と密接に結びついており、バンブーブレスレットは初めて大量生産を可能にしたブレスレットのデザインとして、極めて洗練されたものでした。

ステンレススチールが新素材として実用化された時期とも重なり、当時数多くのメーカーによってバンブーブレスレットが生まれました。中でも〈ボンクリップ〉は非常に高い品質を誇ります。

cf. "JOURNAL" ボンクリップの歴史について

 

 

 

アンティーク 腕時計

筆記体ロゴは数少ない初期ロット。

 


ボンクリップは1930年に英国における特許を取得し、英国空軍及び陸軍に制式採用されたことでも知られており、実際にはジャケットの袖の上から装着することも想定していたため、長尺にしてあるのも特徴。またロレックスの純正ブレスレットの製造元として知られる〈ゲイ・フレアー〉のバンブーブレスレットも、ボンクリップ同様コマやパーツの切り出しが細やかで、品質の良さが際立ちます。

 

 

アンティーク 腕時計

"Gay Frères"の頭文字GとFの間に鹿の頭を置く、〈ゲイ・フレアー〉社の印象的なロゴ。

 

 


今月は英国に生まれたバンブーブレスレットという ”文化” をテーマに、ボンクリップをはじめとした様々なバンブーブレスレットを展示します。商品の腕時計に装着しているブレスレットも、一部単品販売が可能です。ヴィンテージのステンレススチール独特の質感も魅力的。この機会に是非。

 

 

アンティーク 腕時計


| advintage | 21:57 | - | - |


British faces.
2018.01.08 Monday | category: Theme

2018年が明けて1週間。一発目のテーマをどうしようか、あれこれと考えていましたが、やはり原点に立ち返ろうと思います。

ブリティッシュ・フェイス。やっぱり僕はこのなんとも言えない顔が好きです。

 


下の写真の3本は、それぞれ異なるメーカーが手掛けたもの。にもかかわらず、いずれも似た文字盤デザインが採用されています。オーソドックスだけど、どこか力の抜けた表情。

これらはいずれも同時代、同じ英国という市場向けに製造されたもの。ヴィンテージウォッチと言うと、兎角その唯一性が強調されます。もちろん一個一個は一点物とはいえ、その中に共通性を拾っていくこともまた、ヴィンテージウォッチの奥行きを味わう意外な方法なのです。
 

アンティーク 腕時計

 


それでは本年も、ご都合が合えば是非。



| advintage | 08:55 | - | - |


After the fest.
2017.12.26 Tuesday | category: Theme

アンティーク 腕時計

 


靴と腕時計の共演。先日終了したユニオンワークスでのポップアップイベントは、その幸福な関係を味わうことができる最高の舞台でした。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。



クラフツマンシップという共通項だけでは表現しきれないものがそこにはありました。独特の寡黙さが滲む腕時計、溢れる背景をぐっとその身にひそめた佇まいがより強調されて、普段のお店では表現できないことができた気がします。あくまで個人的な話ですが。

靴はブランドロゴが外から見えない部分に記されていて、パッと見は分かりません。もし仮に、トゥ辺りに〈ジョン・ロブ〉などとロゴが入っていたらと思うと、ゾッとします。

翻って腕時計等は特に文字盤にしっかりとロゴが入ります。下手にブランドが全面に出てしまうと、それによって装い全体、ひいては着用する人のパーソナリティまで簡単に先入観が形成されてしまいます。知られざるブランドの良さは、そうしたブランドイメージに邪魔されず、そのデザイン性や背景、作り込みの良さを十分に味わうことができるところだと思います。

そしてまた、ユニオンワークスの仕事風景とマッチするadvintageの腕時計を模索するのも、とても楽しい試行錯誤のひとつ。今回はそのイメージカットとともにアイテムの一部をご紹介します。

 

 

 

アンティーク 腕時計


RALCO / CYLINDER CASE 1940’S

凛とした表情のなかに、ふと余所余所しい横顔を見せるこの時計は、パリで出会いました。〈RALCO〉という聞き慣れないブランドロゴはデザインに溶け込み、アノニマスな存在感に。

 

 

 

 

アンティーク 腕時計


GARRARD / BY SMITHS 9KYG 1960’S

スミスが英国の老舗宝飾品店〈ガラード〉に別注製作したこちらの腕時計。スクリューバックを備えた金無垢ケースがボリューミー&タフ。英国フォード社の社員向けに贈呈された個体で、スミスが手掛けた腕時計の中でも屈指の完成度の高さを誇る18石のムーブメントを搭載したハイエンドモデルです。

 

 

 

 

アンティーク 腕時計


WINEGARTENS LONDON / TEAR DROP LUGS 9KYG 1940’S

かつてロンドンに存在した宝飾品店〈ワインガルテンス〉のショップウォッチ。ティアドロップ形のラグが存在感を強調するユニークなシルエット。小振りなサイズ感にデコラティブなラグが加わり、ハイセンスなアンバランスが魅惑的なジュエラーズウォッチならではの一本。

 

 

 

 

アンティーク 腕時計


R L COZENS & SON TAUNTON / 9KYG CUSHION CASE 1930’S

今度はイギリスの片田舎、トーントン(TAUNTON)に当時あった宝飾品店によるショップウォッチ。金無垢のクッションケース、ブレゲ数字やブレゲ針といった高級時計のディテールを踏襲した美しい仕上がりは、もはやブランドの存在意義を忘れさせてくれる程の高い完成度。

 

 

 

 

アンティーク 腕時計


SMITHS / “6B” ROYAL AIR FORCE 1967

言わずと知れた、スミスのブロードアロー。その圧倒的多数が英国陸軍(ブリティッシュアーミー)に支給される一方、ごくわずかに英国空軍(ロイヤルエアフォース = RAF)に納入されました。幸運にも今回の買付けで、その希少な個体にめぐり会うことができました。



| advintage | 04:55 | - | - |


Beauty of Anonymity.
2017.12.04 Monday | category: Theme

アンティーク 腕時計

 

 

アノニマスな腕時計。

例えば、ブランドロゴもないのっぺらぼうの腕時計。1940年代以前のジュエラーズウォッチ等に見られるこのジャンルは、当然のごとく文字盤にロゴが燦然と描かれる腕時計の中ではあまりスポットを当てられない存在。

あるいは、当時のハイスペックを網羅した第二次大戦期のミリタリーウォッチ。ブランドよりもユーティリティを重視した当時の最新デザインも、時を経て時代遅れとなり、結果無骨なルックスはどことなく陰を帯びた寂しげな表情を生み出します。

商業的な腕時計とは異質の、モードな美しさ。今月、師走の渋谷店のテーマです。
ご都合が合えば、是非。



| advintage | 00:36 | - | - |

Return to Top

<<  PAGE  [2]   OF  [18]  >>